ぶっき Library... 米澤穂信

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氷菓 (米澤穂信)

さて、小説の感想は久々。本は読んでたんだけど、感想を書く時間がなくて・・・ということは無くて、読めてなかった。


あんまり重いのは読む気にならん、ということで手に取ったのが米澤穂信。この人のは、1年4ヶ月前に『犬はどこだ』を読んで以来。
デビュー作とのこと。

なんというか、粘着したければ突っ込みどころは少なくないけど、ライトな学園ミステリーのノリに抵抗が無ければ、息抜きに好適。キャラは立っているし、文章は分かりやすいし、うるさくない程度に能弁で、能天気でない程度に明るくさわやか。個性際立つ、という感じではないけれど、この作家の持ち味はなかなかいいと思う。

『犬はどこだ』の感想を読み返したら、『氷菓』から受けた印象に非常に近い。いいところも悪いところも。いいところはもう上に書いた。

気になったところに粘着してみる(以下ネタバレ)。
ひとつは、終盤になって33年前の出来事の関係者によって真相が語られる、という展開なのだけど、そもそも33年くらい前の出来事なら記憶している人は多数いするはずで、あれこれ推理するよりも、最初から当時を知る人たちへのヒアリングに取り掛かるべきだったんじゃないの?という素朴な疑問。もともと本式のミステリー小説ではないけれど、それを加味しても謎がしょぼい。
もうひとつは、すべてが判明したときのインパクトの弱さ。肝心のヒロインの伯父さんの、作中での存在感が乏しいせい。
三つ目は、ハードボイルドを気取る高校生の主人公が、自分のあり方に迷う場面があって、狙いは分かるのだけれど、とってつけたような不自然さがある。

『氷菓』という作品の感想をアップするからには、気がついたことには一通り触れておきたいから、欠点も列挙したけれど、この程度のことは読む前から想定済みだったから、興が冷めたりはしない。気持ちよく息抜きさせてもらえた。




ところで、以前活発に更新していた頃に相互にTBさせてもらっていた方々に、たまの更新でもTBすべきなのかもしれないけど、更新ペースがつかめるまではこっそり(?)記事をアップすることにします。
  1. 2007-09-03 01:16:36
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犬はどこだ (米澤穂信)

評判が良いようなので手に取ってみました。冴えない脱サラ探偵という設定が好みだし。

大きなところが2つ気になって、読み応えとしては物足りなかったけど、エンターテイメントとして楽しめました。

気になったところの1つ目は、事件がショボすぎるだろ、ということ。なんてこと無さそうだった案件が、調べるうちにドンドン大きくなって・・・みたいな盛り上げを期待したのですが、終始こじんまり。
ちんたら調査していた探偵が事件の背景を知るに至って気概を見せる、というお約束の展開ですが、肝心の事件がこれなので、盛り上がりはほどほど。ひねりが効いているだけに、残念。

もう1つは、行方不明になった女性が、『火車』(宮部みゆき著)みたいに、本人はほとんど登場しなくて、もっぱら探偵の調査によって造形される、という手法が採られていますが、ちょっと物足りない。意表を突くという点では巧みなんですが、人となりが伝わってこなくて、そのぶん作品が薄くなっていると思う。

というような不満はあるものの、これ以外の点ではかなりよく出来ていて、キャラは立ってるし、ひねりは効いているし、ユーモアもあるし、こなれた文章はとてもいい感じ。探偵が行方不明の女性に自分をダブらせるあたりは、ちょっと無理を感じたけれど、心理的な部分まで配慮されていることには好感。なかなか楽しい小説でした。
inuxdokoda.jpg
  1. 2006-05-03 11:08:09
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