ぶっき Library... 硝子のハンマー (貴志祐介)

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硝子のハンマー (貴志祐介)

密室物の本格ミステリー小説ですが・・・さすが貴志祐介というか、犯行&解明プロセスの細部へのこだわりがすごくて、もはや偏執狂的ですらあって、ここまで来ると謎解きなんかどうでもよくなってしまう。こだわりを楽しめ、みたいな。
この傾向は過去の作品にも見られたけれど、『硝子のハンマー』では一段とパワーアップしているような。

もう1つさすがなのは、ここまで仕掛けが精緻だと、読者は置いてけぼりを食わされそうだけど(薀蓄系ミステリーにありがち)、確かに部分的にイメージが湧きにくい描写はあるものの、ページをめくる手が止まらず、一気に読まされてしまった。

探偵役はユニークなキャラだけど中途半端で、柄にもなく(?)キャラの魅力でハンドリングしようとして滑っているっぽくて、そのぶん(物語としての)オチが決まっていない感じ。

でも、エンターティナーとしてここまでやってくれたら十分。この作家にも限界はありそうだけど、そして超遅筆だけど、どの作品にも仕掛けに対するこだわりと挑戦が感じられて、面白いです。
できればホラー系に戻って欲しいけど。
galassxhanmmer.jpg
  1. 2006-05-01 11:48:26
  2.  貴志祐介
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