ぶっき Library... クドリャフカの順番 (米澤穂信)

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クドリャフカの順番 (米澤穂信)

古典部シリーズ第三弾。舞台は文化祭。

最大の新味は、前二作が主人公による語りで一貫していたのに対し、本作では古典部員4人の語りが連動して読み手を導いていくこと。読み手の立場からすると、お馴染みのキャラたちに、これまでとは違う視点で付き合うことになる。
主人公折木以外の3人のうち、キャラの濃い千反田の語りに注目したのだけど、案外と普通で残念。こちらの勝手な期待だけど。

ここでもライトなミステリが繰り広げられている。今回もミステリとしては微妙。なにより、犯人の動機と犯行手段の整合性が怪しい。謎解きの楽しみに動機が不可欠というわけではないけれど、最後に明かされる動機に説得力がないと不完全燃焼。
それと、タイミングよく解決の糸口を提供する折木・姉の使い方はご都合主義でひっかかる。前作でも、違う意味でご都合主義を覚えた。

一方、青春小説として読むと、これはなかなかの好印象。「才能」を扱っているのだけど、持たざる者サイドの里志と摩耶花の語りが小説の奥行きを生み出している。実は、事件の動機も同じような感情に根ざしていて、からめ方は上手いと感じた。

特に摩耶花の持つある種の息苦しさ、自分に多くを望んであがく息苦しさはリアルに感じられた。キャラの見せ方の上手な作家と思うけれど、そういうのとは別の意味で、ここでの摩耶花に存在感を覚えた。



  1. 2012-09-25 10:59:46
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