ぶっき Library... シャングリ・ラ (池上永一)

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シャングリ・ラ (池上永一)

近未来SF娯楽大作。
現代のSFらしく(?)経済的な要素なんかも大幅に取り込まれていて、舞台設定にはなかなか厚みがありますが、進行につれて荒唐無稽な色合いが強まるし、キャラ設定とストーリー展開はキャラ萌え系アニメに通じるノリ。

アニメ的なノリをどう受け止めるかは人ぞれぞれでしょうが、少なくとも読みやすさには貢献しています。二段組の大冊で、ただでさえ圧迫感があるところに、状況設定とかディテールをダラダラ描写されたらウンザリしてしまいます。その点、『シャングリ・ラ』には停滞感がほとんど無くて、快適に読み進めました。


個人的には、終盤にかけてキャラ頼みの度合いが高くなったり、オカルト的な色合いが濃くなったり、というのは好みではありません。オカルトの要素が入るのは良いのだけど、なんかお約束的で・・・
また、自らの異常な出生にすんなり適応してしまうヒロイン國子の人物像は物足りないし、美邦の人間的な成長の描かれ方もしっくり来ないし、モモコや小夜子や涼子には後半以降キャラとしてマンネリ感を覚えます。アニメキャラと考えたら、こんなものなのかもしれませんが・・・

が、この手の小説(狭義のエンタメ)では、最後まで一気に読まされたら作者の勝ち、というのがわたしのスタンス(好みは好みとしてありますが)。『シャングリ・ラ』は快作です。
もちろん、こまごまとした不満が、同作家の他の本を手に取ることをためらわせる余地はありますが・・・
shangrila.jpg
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  1. 2006-09-15 14:28:46
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コメント

すのさん、こんにちは
どうやらこの作品はアニメ誌に掲載されていたみたいですね。納得です。敢えてこういう路線にしたのか、もともとこういう志向の人なのか、一作品だけでは判断できませんが・・・
  1. ひねもじら 乃太朗  
  2.  
  3. 2006-09-17 06:54:13 
  4. #mQop/nM. 
  5. [ 編集]
そうなんですよ
結構、シビアな前半の設定を後半は活かしきれず、キャラの勢いで話しを進めてしまったのが、残念なところ。エンターテイメント(娯楽)と徹して読むにはいいのですが、もう一皮剥ける要素があるのが悔しいです。それでも、充分おもしろいのですが・・。
  1. すの  
  2.  
  3. 2006-09-15 22:49:53 
  4. #mLrVhXOU 
  5. [ 編集]

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