ぶっき Library... 土の中の子供 (中村文則)

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土の中の子供 (中村文則)

第133回芥川賞受賞作。

スンナリと読み通せたし、主人公の心理描写には説得力があるし、ラストシーンでの主人公のセリフは響いてきたから、悪くはない。でも、悪くはない、止まりかな。読んで損したとは思わないけれど・・・

この人がやろうとしていることはなんとなく分かるけど、それに意味を感じられない。主人公の閉塞感を浮き彫りにする、という演出意図は分かるけど、それをすることで何が生まれるのか?
2005年産だから、よもやトラウマを紹介するつもりではないだろう。題材としては思いっきり鮮度が低い。では、目新しいないしは独自の切り口で料理しているのか?そうでもない。下手とかではないけど、ハッとするものは無い。

独自性よりも、堅実路線で完成度を狙っているような気がするけれど、誇れるほどの完成度はない、と思う。
主人公と同棲相手の関わりなんかはちょっと甘いし、それを言うなら、同棲相手のキャラそのものが弱い。下手とかではないし、演出に工夫が感じられるけれど・・・

『土の中の子供』に現代性は見当たらないから、こういうテイストの小説を読みたければ、昭和の時代の純文学を漁れば、もっと高密度で完成度の高い作品がゴロゴロしていそう。
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  1. 2006-08-11 18:29:36
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kohakuさん、失礼しました
最初に投稿したときは、純文学観に触れていましたが、ついでに書くようなことではないと思い直して、削除しました。別の記事にするかもしれません。
  1. ひねもじら 乃太朗  
  2.  
  3. 2006-08-12 23:07:31 
  4. #mQop/nM. 
  5. [ 編集]
よっちゃんさん、こんにちは
よっちゃんさんのブログを拝見しましたが、丁寧に読み込まれていますね。
確かに、暗さの向こうに何かがある、という感じではなくて、ただ暗いですね。
この作品だけでは、何をやりたい作家なのか分かりませんでした。
  1. ひねもじら 乃太朗  
  2.  
  3. 2006-08-12 23:02:26 
  4. #mQop/nM. 
  5. [ 編集]
実際のところよくわからんのです。
小生は読書をしていて現実の自分の世界を軸足にして小説の世界を見る、そこには知らない世界を追体験する興奮がある。だから全く次元の違う世界を見せられても、なるほどなるほど程度でただ客観視することになる。この作品の主人公の世界もよくわかりませんでした。
芥川賞に値するかどうかもわかりません。
ただこうした閉塞の自己心理をこれでもかと描く流れには感心しません。おそらく極めて保守的なオジサン族だからかもしれません。
  1. よっちゃん  
  2.  
  3. 2006-08-12 13:01:21 
  4. #vXeIqmFk 
  5. [ 編集]

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今回の芥川賞 中村文則『土の中の子供』 純文学とはこのように暗くなければならないのだろうか
どうして暗い小説ばかり読むのかと同棲している女に<私>は答える。「まあ、救われる気がするんだよ。いろいろ考え込んだり、世界とやっていくのを難しいと思ってるのが、自分だけじゃないってことがわかるだけでも」どうして暗い小説ばかりが最近の「純文学」なのだろう。
  1. 日記風雑読書きなぐり    
  2. 2006-08-12 13:05:04  

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