ぶっき Library... 浄土 (町田康)

ぶっき Library...
読んだものの感想を自由に。



スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. -------- --:--:--
  2.  スポンサー広告
  3.  |
  4.   Top ▲ Home

浄土 (町田康)

『パンク侍、斬られて候』に続いて2つ目の町田作品。短編集(7編収録)。
壮大でシュールな新喜劇(?)のようだった『パンク侍、斬られて候』は面白かったけど、この作家の息遣いを生々しく感じ取れた、という意味ではこちら、というか、作品集としての出来栄え云々より、この作家は類稀な短篇~中篇の書き手かも。

たいていの作家はキャラとプロットの力で読者を牽引していく。「この二人はどうなってしまうんだろう!」「この対立の結末は如何に!?」みたいに。文章が上手いとか文体が魅力的な作家はたくさんいるけれど、キャラとプロットの魅力抜きで、文章自体の力で読者を牽引できる人は限られていて、町田康はその一人だと思う。

『浄土』には、はっきり白黒つくわけではないけれど、瞬発的な発想力+文体で読ませる作品と、キャラ+プロットの面白さで読ませる作品が混在していて、大雑把に言うと、収録順が後ろの作品ほど後者の色合いが濃くなる。どちらも個性的で面白いけど、非凡なのは前者のタイプ。瞬発力のある発想と自由闊達な語り口でぐいぐいと引っ張っていく。しかも、声に出して読んでみれば分かるけど、よく練られている。
後ろの3作品は、文章のテンションは下がるけど、そのぶん気楽に読めるし、珍妙なプロットは面白い。

収録の7編はいずれもシュール系で(程度の差はかなりあるけど)、言葉も発想もバネのように強靭。情緒とかウィットとか優しいユーモアはありません。

ちなみに、タイトル『浄土』は意味不明、でした。
jodo.jpg
  1. 2006-05-02 09:33:41
  2.  町田康
  3.  |
  4.  Trackback(0)
  5.  Comment(0)
  6.   Top ▲ Home

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

   

コメント

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://notaro.blog64.fc2.com/tb.php/172-d813bc56
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

最新の記事

カテゴリー NAVI

全体(HOME)

読書系
あ行
浅倉卓弥 (3)
浅田次郎 (5)
我孫子武丸 (2)
阿部和重 (7)
綾辻行人 (4)
有栖川有栖 (5)
伊坂幸太郎 (9)
いしいしんじ (3)
石田衣良 (2)
市川拓司 (4)
伊藤たかみ (2)
絲山秋子 (5)
歌野晶午 (7)
冲方丁 (2)
浦賀和宏 (3)
大江健三郎 (2)
大崎善生 (2)
小川洋子 (2)
荻原浩 (7)
奧泉光 (3)
奥田英朗 (3)
恩田陸 (2)

か行
垣根涼介 (4)
角田光代 (2)
金原ひとみ (3)
川上弘美 (2)
貴志祐介 (5)
京極夏彦 (2)
桐野夏生 (2)
栗田有起 (4)

さ行
重松清 (2)
島本理生 (3)
殊能将之 (4)
白石一文 (4)
瀬尾まいこ (3)

た行
多島斗志之 (3)
戸梶圭太 (2)

な行
中村航 (2)
二階堂黎人 (2)
西尾維新 (3)

は行
東野圭吾 (5)
樋口有介 (3)
古川日出男 (5)
保坂和志 (2)
堀江敏幸 (2)
本多孝好 (2)

ま行
舞城王太郎 (8)
松尾スズキ (2)
町田康 (3)
松岡圭祐 (3)
麻耶雄嵩 (5)
三浦しをん (2)
三崎亜記 (2)
水野良 (5)
宮部みゆき (5)
村上春樹 (15)
村上龍 (3)
森絵都 (3)
森博嗣 (7)

や行
横山秀夫 (2)
吉田修一 (3)
吉村萬壱 (3)
米澤穂信 (3)

わ行
綿矢りさ (2)


その他の作家 (44)


海外の作品 (9)



雑談系

このブログについて

最近のコメント

※ ポインターをあわせるとタイトル表示

最近のトラックバック

※ ポインターをあわせるとタイトル表示

リンク



にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

ブログ検索

運営者

ひねもじら 乃太朗

40代の中年男子です。コメント、トラックバック大歓迎です。でも、変なのは消しちゃいます!

メールを送る
管理者ページ





Powered By FC2ブログ



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。