ぶっき Library... 手紙 (東野圭吾)

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手紙 (東野圭吾)

ちょっと手を抜いているような感じがあって、文学作品としてはあんまり肯定できないのだけれど、感動し考えさせられました。したたかです。

身寄りの無い兄弟の兄が強盗殺人を犯して受刑。主役は一人娑婆に残された弟。弟の生き様を通して“罪と罰”が描破されています。

どのあたりが手抜きっぽいかというと、全体の75%くらいは段取りに沿った平板な展開なんです。一人っきりになった弟はさまざまな苦難にあいますが、そのあたりのエピソードがこれに相当します。この作家なら、その気になればこの何倍も濃やかに演出できるはずなのに・・・

このまま予定調和的に終わるのかな・・・と苦々しく思いつつも、読みやすさにつられて終盤に差し掛かったところでガーンと衝撃。そうか、すべてはこれをやりたいがためのネタ振りだったのか!ネタ振りだから段取り臭くなってしまったのね・・・と納得。まあ不満は残るけれど。
社会的な視点でこの落ちをどう解釈するかは微妙だけど、世の中の実相を捉えているとは思うし、物語の落とし方として説得力を感じました。そのしたたかさに舌を巻き、ラストに胸打たれ、おまけに考えさせられてしまいました。

ツボを知りぬいた職人東野圭吾。でもひたむきさも忘れないでね!
tegami.jpg
  1. 2006-05-02 00:52:56
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